運を育てる

私がロールモデルにしている人物の一人、米長邦雄先生は運の研究をしていた。運、というと神頼みとか守株みたいに怠けていてもいい事があるといったイメージを持つが少なくとも米長先生の考えていた運とは違うものだと思う。

 私なりに米長先生の言う「運」を解釈してみると、

「運」とは

 ①不運が来た時は腐らずじっと耐えながら実力を高める

 ②チャンスが来る前にその予兆を感じ取る

 ③チャンスが来たら自分の実力を十分に発揮出来る

 ④失敗してもそこから何かを学び、次のチャンスにそなえる

以上の4つの事が出来る習慣と考え方である。端的に言えば行動の伴った楽観主義という事ではないだろうか。

 

 米長先生は運のいい若手棋士(成績のいい若手棋士)の両親を全て訪ねたそうだが共通点は、妻が夫を尊敬し夫婦仲が良好である事だったそうだ。そういう夫婦の間には暖かい空気があふれ

その空気の中で育った子供が運のいい棋士になるという。子を育てるのはその子の運を育てるという事に他ならない。