この出会いが世界を変える

 最近日曜日の夕方ともなると、早く明日にならないかなぁ、と考えている自分がいる。そんな自分に気がつくと、数年前の自分とはえらい違いだと苦笑してしまう。

 今、社会人になってから3つ目の職場にいる。一つ目の職場は新卒で入社した職場だったが、そこから内定が出た時に真っ先に思った事を今でも覚えている。

 

 「うわぁ、働きたくねぇ。」

 

 そんな心構えの上に、その会社はスーパーブラック企業であったので、私の心はすぐに折れてしまい、8月には退社した。次の会社でも私の心構えは改まらず、一年勤めたのちに退社した。(しかも弁護士を通すトラブルを起こして。)

 

 こうして今の会社に入る事になったのだが、それでも私の心構えは改まらなかった。そのためいい加減な仕事が目立ち周りの人に大変迷惑をかけた。(馘にならなかったのが不思議なくらいだ。)

 そんな自分が今では、月曜日が来るのを楽しみに感じるようにまでなったのは、ある人に出会ったからだった。

 

 その人に仕事の仕組み、人生の仕組み、人間の仕組み、世界の仕組みを教えてもらったことがきっかけで世界に対する考えが変わり、人間に対する考えが変わり、人生に対する考えが変わり、仕事に対する考えが変わった。今ではその人を先生と呼んでいる。

 結果、劇的にではないが少しづつ仕事に対する取り組みが変わり、仕事が面白いものになった。

 

 私が変われたのは、先生のおかげなのは間違いないが、もう一つ理由があった。

自分で言うのもなんだがそれは、自分を変えたいという意思はずっと持っていたことだ。

 仕事が嫌で働きたくないと思う一方、仕事に打ち込めて仕事が好きだと言えたらどんなにいいだろうか、そんな風になりたいと考えている自分もいた。そのギャップに常に苦しんでいた。しかし、それは何とかなりたいという気持ちがあったからこそだったのだと今では思えている。

 

 先生との出会いが僕の世界を変えたが、それはこちらに求める気持ちがあったからなのだろう。